柿は全国で生産されていますが、その品種の中でも「富有柿」は約25%を占めています。橙紅色で丸みのある大果、渋みの全く残らない完全甘柿で、「甘柿の王様」と言われています。
大野町における柿栽培の歴史は古く、大正末期に柿の栽培が積極的に奨励されたことから始まります。現在は作付面積140ha、「西村早生」「早秋」「大秋」「早生富有」「富有」などの品種をつくり、主に中部圏、首都圏へ出荷されています。大野町はこの柿で岐阜県下随一の系統出荷量を誇ります。
安全・安心でおいしい柿づくり-岐阜クリーン農業の取り組み-
H29年 第47回日本農業賞 岐阜県代表
安全・安心でおいしい柿づくりのために、平成19年3月から岐阜県が認証する岐阜クリーン農業に取り組み、従来の栽培より30%以上化学合成の農薬と化学肥料を削減した栽培をおこなっています。
また、害虫被害を防ぐために環境に影響が少ない性フェロモン剤の導入、堆肥等を使った土づくりを基本として、環境に配慮した柿づくりを進めています。